私立学校は建学の精神が学校によって異なる~宗教教育~

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宗教に基礎を置く学校では、その精神に基づいた生活や学校行事が行われており、それが学校の特色ともなっています。「宗教」の授業などもそのひとつといえます。採用の際に「信者もしくは宗教教育に理解のある者」などの募集がなされることからもわかるように、必ずしも信者でなければ教員になることができないということはありません。


信者でなければ教員にはなれない?
私学で働くことを希望する人が最も気になる部分が、この「信者でない場合はその学校の教員になれないのか?」ということだと思います。例えばキリスト教系の学校の場合、採用の条件として、「キリスト教信者、もしくは本校のキリスト教教育に理解のある方」 などの表記がなされることがあり、キリスト教の信者でない希望者にはハードルが非常に高く感じられるかもしれません。しかし、私学の現状としては学校内にその宗教の信者の先生が必ずしも多いわけでなく、逆に信者でない先生の方が多くなっている学校もあるほどです。また、その宗教についての知識がないために不安に思う方もいらっしゃると思いますが、新任の教員に対してその宗教の研修を行っている学校もあります。ですので、必ずしも信者でなければその学校の教員になれないわけではなく、働き始めてからその宗教についての知識を身に付けることもできるようになっています。


ここまで学校における宗教教育ならびに宗教行事について見てきました。上に挙げた以外にも神道 に基づく学校などもあり、学校によって本当にさまざまなので一概にいうことはできませんが、建学の精神と深く結びつく学校行事などが実施されていることが、私学ならではということができます。信者であるかそうでないかにかかわらず、私学の先生となった際にはぜひ行事の背景を理解したうえで、生徒たちの指導にあたるとよいでしょう。