児童・生徒の気持ちに寄り添い理解することが、教師にとって大切なことです。児童・生徒の気持ちに寄り添うためには、児童・生徒を見る目を養う、授業で児童・生徒を理解することなどがポイントです。「このクラスでよかった」とみんなが思えるクラスづくりをしましょう。
児童・生徒の気持ちに寄り添い理解することが、教師にとって大切なことです。児童・生徒の気持ちに寄り添うための様々な方法を紹介しましょう。
児童・生徒を見る目を養う
児童・生徒の気持ちに寄り添うために、児童・生徒を見る目を養うことが大切です。児童・生徒を見る視点を紹介しましょう。
児童・生徒各人の全体を見る
全体と個人のかかわりがあるのが学校生活です。個々人が全体の中でどのようにかかわっているのか、何が得意で何が苦手なのか、その児童・生徒の全部を見て、把握することが大切です。
児童・生徒の心の動きを見る
児童・生徒の心の動きを見るのは、机間巡視の時が適しています。この時に何を考えているかを把握し、適切に指導や助言を与えることができます。何気ないしぐさや言葉にも心の動きを見ることができるでしょう。
よさやがんばりの背景を見る
児童・生徒がその子のよさを発揮した時やがんばった時には必ず背景があるものです。その背景を見抜き、その後の指導に役立てましょう。
つまずきを見る
児童・生徒には、つまずいたり、挫折したりする時があります。そんな時には、背景を見極め、励ますきっかけを見つけるようにしましょう。
授業で児童・生徒を理解する
授業における児童・生徒を理解することも大切です。理解するためのいろいろな視点を紹介しましょう。
- 話し言葉による理解:児童・生徒の発言の内容を聞くことによって理解ができる。
- 書き言葉による理解:感想や課題を書かせることによって、発言の少ない児童・生徒の理解ができる。
- 学習態度による理解:学習態度は児童・生徒の意欲がそのまま出てくる。進んで発表をしているか、発表したいけど発表が苦手だといったことを見抜く。
- 人間関係による理解:児童・生徒の人間関係は学習に影響してくる。人間関係を把握して授業づくりをする。
児童・生徒を理解する視点
児童・生徒を理解する視点を紹介しましょう。
- 児童・生徒の目線で物を見るように努める。
- 児童・生徒の日記や生活ノートなどから普段見られない児童・生徒の生活を知る。
- 児童・生徒にはその子なりの長所が必ずあるので、それを見つけて伸ばす努力をする。
- 漠然と見ていては理解をすることは難しいので、理解をしようとする気持ちを持って児童・生徒に接する。
「このクラスでよかった」と思ってもらう
教師が児童・生徒の気持ちに寄り添うとき、クラスは温かくなり、授業は楽しくなります。児童・生徒は一日のほとんどを学校で過ごします。クラスの集団のなかで、居心地がよければ、その子にとって幸せな学校生活が送れるのです。クラス全員が「このクラスでよかった」と思えるクラスづくりを児童・生徒とともにつくりあげていくことが大切です。