
なかなかわかりにくい先生の「休み」ですが、週5日制か週6日制かの違いなどによって、土日休み、日曜と平日1日休み、日曜と平日の半日休み、日曜のみなど、学校によって状況は異なっているのが現状です。また、部活動の指導などが入ることもあるので、必ずしもこの限りではありません。このほかに、創立記念日などの学校独自の休日が設定されることもあります。
公立学校では週5日制がほとんどとなっていますが、私立学校では週6日制を実施しているところも少なくありません。先生の働き方はどのようになっているのでしょうか? 常勤講師・専任教諭の働き方について、いくつかの場合をご紹介します。ここで示したものはあくまで一般的なものであり、それぞれの学校によって事情が異なることをあらかじめご了承ください。また、部活動の引率や学校行事などがある場合は、日曜日も完全な休日にならないというのはいずれのケースにおいても共通しています。
週5日制の私立学校の場合
週5日制の私立学校の場合、基本的には公立学校と同じく、土曜・日曜が休業となっています。とはいえ、完全週休2日制が実施されているかというと必ずしもそうではなく、補習や部活動の指導などがあり、土曜日は出勤しているというケースも少なくありません。
週6日制の学校の場合
1. 第二・第四土曜に授業がない学校のケース
生徒と同様の動きとして、第二・第四土曜に授業がない学校の場合は、その日が休日となることがあります。
2. 日曜日以外の週1日、職場での勤務が免除される日があるケース
3. 日曜日以外の週1日のうち、半日程度職場での勤務が免除される日があるケース
上のケースのように丸1日ではなく、「午前研修」「午後研修」などの形で半日程度、職場での勤務が免除されるパターンもあります。朝礼・終礼の代行や振替などについては、2のケースと同様です。
4. 職場での勤務が免除される日が設定されないケース
生徒と同様に、週6日勤務することになります。このケースの場合、労働基準法との関係から、通常の勤務時間が他の学校より短く設定されています。
学校によっては意外な休暇も
休日については「日曜日、祝祭日、その他学校の定める休日」などのように表記されていることがあります。この「その他学校の定める休日」には、学校によってさまざまなものがあります。代表的なものとして「創立記念日」があります。実際に学校が創立された日のほか、開校が認められた日を創立記念日とするなどのケースがあります。
また、キリスト教に関わる学校では「クリスマス休暇」が設定されていたりするなど、宗教にまつわる休日が設定されていることもあります。
学校の先生の勤務状態はこのようにさまざまで、実際に働いてみないとわからないといえる部分があります。また、担当する部活動によっても大きく異なります。事情を知るためには、実際に勤務している先生方との情報交換などが有効といえます。