見た目も大事!教師に求められる身だしなみとは?

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教師の服装に特別な規定はありませんが、入学式などの特別な学校行事や保護者との面談のときなど、TPOに応じた服装は求められます。また、普段から生徒に見られる仕事であり、大ぶりなピアスやミニスカートなど生徒から疑問視されるような格好は避けるべきでしょう。教師は生徒の見本であり、身近な社会人のお手本でもあります。そのことを念頭に置いて恥ずかしくない格好を心がけましょう。

教員たるもの常に生徒の手本となるよう意識したいものです。生活態度はもちろんですが、「身だしなみ」についてはどうでしょうか? テレビドラマには、ジャージ着用の男性教員やミニスカートの女性教員が登場することもありますが、実際にはどうでしょうか? 見た目による生徒への影響をふまえ、周囲から求められる教員の服装や身だしなみはどのようなものか、例を挙げて紹介します。

教員の服装は自由?

生徒と同様に先生にも制服があるような学校はまずありません。基本的に、教員は私服での勤務となり、社会人らしく男性はスーツ、女性はスカートというスタイルが定番です。公立学校では一般的に教師の服装に明確な規定はありませんが、私立学校のなかには「男性職員はスーツ、女性もスーツが望ましいが、華美な服装や露出が少なければスーツ以外でも可」といった、細かい規定を設定している学校もあります。
とはいえ、授業の都合上、一日中ジャージ姿で過ごす体育教員がいたり、白衣を着用する化学の教員がいたりと、誰もが同じというわけではありません。

服装だけでなく、メイクや髪形にも注意が必要で、一般的に黒髪が好ましいとされていますが、白髪染めをはじめ染髪をしている教員も最近では珍しくなくなりました。しかし、それも社会に理解される範囲であることを意識すべきでしょう。

教員のTPOにあった服装とは?

学校生活では、普段の授業だけでなく、さまざまな行事への参加が伴います。運動会や徒歩遠足といったイベントの場合、当然動きやすい服装が必要となります。このときも、華美になりすぎず、実用重視での服装を選びましょう。

一方で、入学式や卒業式のような式典では、略礼服が望ましいとされています。
略礼服とは、男性は黒か濃いグレーのスーツに、ネクタイは白またはグレーが一般的で、欧米では黒と白のストライプのものを使用することもあるようです。女性の場合は、礼服や落ちつた色合いの上下スーツを用意しましょう。ツーピースが一般的ですが、ワンピースタイプも問題ありません。パンツスーツよりもスカートの方が好まれます。卒業式には着物や袴を着用したり、入学式にはコサージュを着けたりする教員もあります。その場の雰囲気に合わせた装いを意識することが大切です。


家庭訪問や授業参観など保護者と対面する場においては、保護者に見られていることを忘れずに。黒や紺、ダークグレイのスーツ等を着用し、男性はネクタイを締める、女性は露出の高いものは避けるなど、その場にふさわしい服装で臨むことが自身の信用にも関わります。

生徒は見ている!教師の服装に油断は禁物

教員の服装や身だしなみを一番注目しているのは、やはり生徒です。毎日の学校生活において、先生の見た目が気になるのは当然のことといえるかもしれません。生徒から理解される服装であれば問題ありませんが、場合によっては批判の対象となることも。
私立好文学園女子高等学校が運営するブログには、ある生徒から教員の身だしなみへの意見があったことが書かれています。生徒を指導する立場にある教員が茶髪であったり大きく揺れるピアスをしていたり、膝丈のミニスカートや厚化粧なのはどうなのか、と生徒が指摘したとのこと。立場の違いがあるため、服装の規定があればよい、というものではありませんが、おしゃれと身だしなみの違いについては、一度見直してみる必要があるかもしれません。また、小学生や中学生の女子は教員の変化に敏感で、普段着ないような服を着ていると、「今日はなにかあるの?」「いつもと違う」と指摘されることもあります。男性と比べ、ファッションの境界線が引きにくい女性教員の服装は、思春期の子どもたちから常にチェックされているというわけです。生徒の前に立つ教師としての立場を考えて、服装や身だしなみを注意したいですね。

教師は子どもの身近なお手本

教師だからといっても、必ずしも常にスーツである必要はないはずです。特に、小学校の場合は生徒と密に接するために、一緒に遊ぶためのジャージを着用することもあるでしょう。しかし、あくまでもそれは一例にあるもの。生徒への身だしなみを注意するときには教員側も説得力のある身だしなみでなければ伝わらないこともあります。教員も一社会人として、そしてこれから大人になっていく子どもたちのお手本として恥ずかしくない服装を心がけましょう。

参考:

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