公立と比較した、私学で働くことのメリットとは?

私学教員の採用情報

公立と比較して、私学の場合は異動がなく、自らの経験を生かした授業が行いやすいことがメリットといえます。加えて、手当などが充実していることもメリットといえるでしょう。また、卒業生との結びつきが強いことは生徒にとってだけでなく、教員にとっても大きなメリットとなります。

公立学校の教員となるか、私学の教員となるかを選ぶのは大きな問題だと思います。また、公立学校に勤務しながらも、私学への転職を考えておられる先生もいらっしゃるでしょう。ここでは公立と比較した私学のメリットをご紹介しましょう。

原則として異動がない

公立学校の場合、約10年をめどに異動が行われます。勤務場所が変わるだけでなく、例えば普通科の高校から工業科の高校などに転勤になったりすると、それまでとは全く異なる内容の授業を担当することも少なくなく、せっかく積み上げてきた経験を生かせない可能性があります。また、教育委員会などへ異動することもあります。公立学校で教頭や校長になりたい場合はプラスであるともいえますが、生徒と接して授業をすることを望んでいる先生には厳しいものがあるのも事実です。

その点、私学の教員は原則として異動がないので、授業において積み重ねてきたノウハウを存分に活用することができますし、プライベートでは住まい探しなどの際にも転勤を考慮する必要がありません。また、私学の場合は校長先生が授業を担当することもあり、生徒と接する時間があるのは公立と比べて大きな違いといえます。

各種の手当が充実している

すべての私学にあてはまるわけではありませんが、「担任手当」などの手当が支払われるのは公立学校と比べて大きな違いといえます。また、何かと話題になることの多い部活動の指導に関していうと、私学の場合は出張扱いとなり、日当及び交通費が支給されることが多くなっています。これらの違いも決して小さなものではないということができます。

OB・OGとの結びつきが強い

公立学校の場合、先にも述べたとおり異動の問題があり、卒業生が学校に遊びに行っても自分がお世話になった先生がほとんどその学校にいないということが多いです。

その点、私学の場合は同じ学校で長期間働いておられる先生が多いため、卒業生が知っている先生がおり、懐かしさもひとしおでしょう。現在では、公立・私立とも職業選択などで卒業生の話を聞く機会が増えていますが、社会で活躍している昔の教え子に対して、実際に教えていた先生が直接コンタクトをとり、講演会などに呼ぶことができることは私学の大きなメリットであるといえます。

中高一貫校や中高併設型の場合はその結びつきがより一層強くなります。例えば部活動で中1の生徒は高3の先輩から指導を受けることが考えられますが、5歳上の先輩は学校内での部活動だけにとどまらず、大学入試や大学生活・就職活動などのさまざまな場面でアドバイスをくれる存在ともなりえます。このような結びつきは進路指導などに悩む教員にとっても非常に心強いものであるといえます。

公立と比較した私学で働くことのメリットについて見てみました。公立・私立にそれぞれ良さはありますが、公立学校でキャリアを積まれた先生が私学に移られることは決して珍しいことではありません。公立学校で勤務しておられる方にも、私学での勤務について検討していただきたいところです。


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