家庭学習を定着させるポイントとは

授業・生徒指導

家庭学習の定着は、子どもに学びの習慣化を身に付けさせる目的があり、おとなになったときに役立ちます。家庭学習を習慣化させるポイントは、同じ時間に同じ場所で、決められた時間数を学習すること。毎日続けることが大切で子どものやる気を起こさせるように働きかけましょう。

子どもに学びの習慣を身に付けさせることが家庭学習の目的です。習慣化は子どもがおとなに成長したときに社会で役立つことでもあり、持続させることが大切です。今回は小学校の教育について見ていきましょう。

家庭学習を習慣化させるために

家庭学習を習慣化させるためのポイントを4つ紹介しましょう。

1. 机に座る

まずは机に座ることから始めます。どこで学習するかは、「自分の机でする」「リビングのテーブルでする」など、いつも同じ場所でするように決めておくと習慣化しやすくなります。小学校低学年から習慣付けると中学校、高校とこの習慣が持続されるでしょう。小学校低学年の場合、リビングテーブルなど親が見ている方が安心できる場合もあります。

2. 同じ時間にする

1日のスケジュールの中で、家庭学習ができる時間帯を決めておくことが大切です。「学校から帰ってすぐ」「遊びから帰ってすぐ」「食事の前」「お風呂に入る前」など、子どもができそうな時間を決めておくとよいでしょう。小学校高学年では、「夕方5時から」など時刻を決めておくと時間の感覚も身に付きます。

3. 時間数のめやす

家庭学習に使う時間数は子どもの実態によって変わってきますが、小学校の学年によって基本の時間が、「10分×学年」や「15分×学年」といわれています。「10分×学年」では小1なら10分、小3なら30分、小6なら60分となるわけです。宿題を出すときは、それくらいの時間でできる内容を出すようにするとよいでしょう。

4. 復習を中心に

家庭学習は、基本的にひとり学習ですから、予習より復習を中心とした内容がよいでしょう。復習なら習ったことをもう一度、学習するので、ほとんどの子どもができるからです。

基礎学力を定着させるために

くり返し行うことで定着する基礎学力は、家庭学習で取り組むことでより効果が上がります。基礎学力を定着させるためにおすすめのものを紹介しましょう。

  • 漢字の書き取り、読み取り:同じ漢字を決まった数だけ書くことも大事だが、漢字を使った文づくりや漢字しりとりなどを織り交ぜると楽しんで取り組める。
  • 算数の計算問題:計算式を並べたプリントだけでなく、小学校低学年では、花びらの中央と周りに1ケタの数字を置き、中央の数字と花びらの各数字をたし算やかけ算させるなど、ちょっと工夫した計算問題も楽しい。
  • 音読:教科書の音読だけでなく、詩や古典など、リズムのよさを感じるものをテーマにするのがおすすめ。また、家庭の人に聞いてもらってサインをするなど、子どものやる気を出させることでより持続可能になる。

家庭学習に最適な宿題のテーマ

家庭学習には、ほかにもさまざまな方法があります。前出の基礎学力を定着させるおすすめ方法だけでなく、子どもが楽しく取り組める宿題のテーマを紹介しましょう。

  • 日記:学年によって文字数を調整する。小1の最初は絵日記でもよい。テーマを決めたり、日記に必ず入れる言葉を決めたりすることによって、長続きする。
  • 実生活から探す:学んだことをもとに、実生活から探す宿題。例えば、家の周りから1メートル以内の長さのものを探す、秋に関連するものを5個見つける、野菜の産地がわかるものを見つけるなど。
  • 読書:読書カードに読んだタイトルを書いて記録しておく。今月の目標5冊や動物が登場する本を読むなど、目標を決めることで持続する。
  • 自由課題:子ども自身が楽しいと感じるものを課題にしてもよい。例えば、習った言葉のなかから好きな言葉の意味を辞書で調べる、社会や理科で習ったことについてもっと深く資料を調べるなど。

やる気を持続させよう

家庭学習は毎日続けることが大切です。そのためには、子ども自身のやる気が重要になってきます。やる気を起こさせるには、宿題プリントや家庭学習ノートをその日のうちに確認し、返却することが大事です。子どもは「先生がきちんと見てくれている。がんばろう」という気持ちになるでしょう。また、「見ました」というハンコだけでなく、できるだけその子に合ったコメントを書くようにすると子どもたちはもっと意欲的になります。毎日全員へのコメントが難しい場合は、「今日は3班の子のノートにお返事を書くね」という具合に班ごとにコメントを書く方法もよいでしょう。子どもは先生からのコメントを楽しみにしています。

また、家庭との連携で、家庭の人に花丸をつけてもらったり、コメントを書いてもらったりといった協力をお願いしておくこともよいでしょう。

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