私立学校の教員研修とは

勤務

教員研修は、現場の課題に対応した機動的な企画と実施が必要です。公立学校と、私立学校の教員研修では、カリキュラムも企画管理体制も異なっていますが、教員免許更新制度が導入されたことから、私立学校の教員育成には、さらに充実した研修体制が求められてきます。

私立学校の教員研修や育成は、おおむね各私立学校単位で行われています。公立学校の教員研修と、私立学校の教員研修ではカリキュラムはもちろん、企画運営や管理体制も異なっていますが、社会の進展に対応して視野を広げようという趣旨で施行された最近の教育改革や、教員免許更新制度の導入からも、私立学校にはさらに充実した研修体制が求められています。私立学校は基本的に異動がなく、視野が狭くなりがちともいわれているため、全国の私立学校の教員が参集して行われる教員研修の機会は、幅広い視野の育成と課題解決において有意義なものとなります。私立学校では現状、どのような研修が実施されているのかみていきましょう。

初任者研修

初任者研修は、私立学校の新任教員に対して、私立学校独自の立場から実践的指導力と使命感を養うとともに幅広い知見を獲得させることを目的に行われています。私立学校の初任者研修は、全国都道府県の約33%が大学・大学院と連携して、実施しています。

初任者研修以にも、私立学校の教員研修には次のようなものがあります。

一般研修会

全国組織として実施する基幹的な研修会は、「一般研修会」といわれます。全国の私立学校教員が参集して、主に日本私立中学高等学校連合会(中高連)との連携のもとに実施されています。私立学校のニーズに対応するとともに、私立学校固有の問題や、全国レベルで解決が必要とされる課題に特化して研修を行うのが特徴です。開催県は、長野、山形など毎年柔軟に選定されており、教育課程部会・グローバル教育研究部会・次世代リーダー育成部会などの分科会が存在しています。地区研修会は全国研修会に比べて、より地域の実情にそった実践的・具体的な内容となっています。

10年目研修(中堅教員、経験者研修)

教員のライフステージに応じた研修体系の一環として、在職期間が10年前後に達した教員の資質や能力の向上を図り個々の教員の得意分野を伸ばすための研修など、ニーズに応じた内容の研修が行われます。教育課題の理解・解決に努めることを目的として開催されています。

教員免許状更新講習

私立学校教員向けに、教員に求められる知識・技能の習得を目的として免許状更新講習が開設されます。

職能別実務者研修

学校運営に参画する教員は、担当する校務分掌や委員会などの責任担当職に応じて、専門性の高い能力や技能が常に求められています。教師のその時々の職能に対応した研修を企画・提供するために、年度ごとにテーマを変えて開催されています。

特別研修

私立学校が即時対応を要するような緊急の課題や、その時々に直面しているテーマをタイムリーに取り上げて開催されます。最近では、英語教育改革への対応についての特別研修会や緊急説明会などが企画実施されています。私立学校の教員も研鑽を重ね、意見を集約・反映させるべく、各分野活動においても取り組みがなされています。

教育制度改革に沿った研修体制へ

政府の掲げる教育制度改革では、「いじめ問題対策」「教育委員会制度見直し」「大学教育・入試改革」「グローバル人材育成」などが提唱されています。公立学校中心になりがちな日本の教育再生が提唱されていく中で、私立学校の教員研修も、ますます現場の課題に対応した機動的な企画と実施が求められます。公立学校と私立学校では、カリキュラムも企画運営も異なりますが、充実した研修体制が私立学校においても必要になってきます。

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