生き生きとした授業づくりのコツ!子どもが乗り出す発問の仕方

授業・生徒指導

発問は子どもの思考力、判断力、表現力を育てる足場となるものです。教科書に書いてあることを読み取る発問、事実をもとにして自分の言葉を広げる発問、事柄や言葉を関連付けて意味作りをする発問など発問の種類を使い分け、成長段階に合わせた発問をしっかり工夫することが大切です。

発問は子どもの思考力、判断力、表現力を育てる足場となるものです。発問をしっかり工夫することは、子どもの学習意欲が高まることにつながります。今回は、小学校における子どもの発達段階に応じた発問の仕方について紹介します。

発問の種類を知ろう

発問の種類には大きく、教科書に書いてあることを読み取る発問、事実を元にして自分の言葉を広げる発問、事柄や言葉を関連付けて意味作りをする発問などがあります。教科書を読み取る発問は、たとえば、「主人公は海の底でなにを見ましたか」「周りの人たちはなにと答えましたか」といった、教科書を読みとればわかるようになっているもの。事実を元にして自分の言葉を広げる発問は、たとえば、「気持ちを表す表現をもとに、自分の考えをまとめましょう」「文章を読んでもっとも興味を持ったところはどこでしょう」といった、自分の言葉で表現するものです。また、事実や言葉を関連付けて意味作りをする発問は、たとえば「『群れ』と『大群』ではどのような違いがありますか」「主人公について述べている文をタイトルと関係付けて考えましょう」など、対比や分析が必要になるものです。子どもの成長過程や教材によって使い分けるとよいでしょう。

よい発問を考えよう

よい発問によって、子どもたちの考える力はより磨かれていきます。よい発問とは、正解か不正解というはっきりしたものは別として、子どもたちからできるだけ複数の答えを引き出せるように工夫することが大切です。たとえば、「この2つの言葉を入れて文章を作りましょう」という発問に対しては、さまざまな答えが出て、どれも正しいものになります。友達と自分の意見の違いを発見して、そこから話し合いが発展します。

発問でこれは避けた方がよいというものは、最初の発問から次々と内容が変わっていく発問です。たとえば、「なぜ主人公はそう思ったの?」、子どもの反応が薄いから「なぜそのようなことをしたの?」「嫌なことがあったのかな?」と発問を変えていくパターンです。発問がどんどん変わっていくと子どもの考えが定まらず、混乱するためです。このようにならないため、主要となる発問を板書しておくこともよい方法です。

発達段階に応じた発問をしよう

発達段階に応じた内容を発問することによって、子どもの学習力が高まり、よりやる気も出てくるでしょう。小学校低学年では、教科書などに答えがあることから発問をすることを大切にします。それは低学年ではなにが書いてあるかがわかることが重要だからです。たとえば「出てきた人はだれですか」「次はどうなりましたか」といった発問です。中学年では自分の考えを入れて発言できるような発問や読み取った言葉を表現させるような発問にするとよいでしょう。たとえば「登場人物は、この場面でどう思ったでしょう」「筆者の意図がある言葉をつないでいくとどのような考えが持てるでしょう」など。高学年ではなぜこの考えが出てくるかという根拠を求める発問ができるようになります。たとえば、グループ学習で意見を出し合い、自分の考えと違う意見を聞くことで考えを広げることができます。お互い会話のキャッチボールができるようになればねらいどおりです。このように発達段階に応じた発問を工夫しましょう。

「わかりましたか?」にプラスして発問をしよう

子どもの発言に対し、教師が説明をして「わかりましたか?」、子どもたちは「はい、わかりました」と答えただけでは不十分な場合が多いようです。それは、子どもははっきりとわかっていなくても「はい」と答えることが多いからです。そのため、「なにがわかりましたか?」といった、なにがわかったかの説明を求めるような発問をすることが大切です。そして、「○○の悲しい気持ちがわかりました」という発言が出るように具体的に確認することが重要です。