学校での携帯電話のルールを考える~ヒントとなる事例を紹介~

授業・生徒指導

携帯電話の取り扱いについては、学校によって全面禁止・学校内での使用禁止・授業中の使用禁止など、さまざまな形が採られています。いずれも、校則違反の場合は厳しい対応となることがあります。携帯電話の取り扱いは試行錯誤の段階が続いており、保護者の理解も必要不可欠となっています。

さまざまな学校の教員が集まると、必ず話題になるのが「そちらの学校では携帯電話の取り扱いはどうなっていますか?」というものです。安全確認などでの有効性は十分に理解しながらも、問題を引き起こす火種にもなるため、教員の頭を悩ませている携帯電話のルールについて、いくつかの事例を紹介したいと思います。

学校への携帯電話持ち込み全面禁止

勉強に関係がないものの持ち込みを全面的に禁止するという校則に基づいて、携帯電話の持ち込みについても全面的に禁止している学校があります。学校への持ち込みが明らかになると校則違反になります。校則違反となった場合の対応は学校によってさまざまですが、一時没収となり保護者に返されるケースや、繰り返し違反があった場合は携帯電話の解約を求めるケースなど、厳しい対応となるところが多いようです。ところが、このような厳しいルールとなっているにもかかわらず、生徒の安全確認のために保護者の方が生徒に携帯電話をこっそり持たせるというケースは意外と少なくありません。もちろん、保護者が持たせたかどうかに関わらず、生徒には規定にそった処分が下されることとなります。

学校内での使用禁止

携帯電話について、学校内での使用を禁止している学校もあります。これらの学校では、朝礼などで貴重品として教員が携帯電話を預かり、終礼時に返却するという方法などが採られています。朝礼時に預けず、授業中での利用が明らかになると校則違反となります。自らが使用した場合は言うまでもなく、メールの着信なども利用とみなされることが少なくありませんので、必ず朝礼時に預けることが必要となります。また、学校内での使用禁止のほか、登下校時の利用についても制限を加えている学校があります。

授業中の使用禁止

教員による携帯電話の一時的な回収なども行わず、生徒に管理を任せる学校もあります。このケースでは生徒の高い自覚が求められることになります。

携帯電話についての特殊な例としては「制携帯」として指定する携帯電話を生徒に持たせている学校があります。この学校ではさらに「制スマホ」を導入したものの、さまざまな問題があり、現在ではもとの「制携帯」のしくみに戻しています。これらの事例からもわかるように、携帯電話の取り扱いについては、どこの学校も試行錯誤が続いているのが現状といえます。また、いわゆるネットリテラシーなどの問題については保護者の方の理解も必要不可欠であり、学校によっては生徒だけでなく保護者の方も対象としたネットリテラシーについての講演会などを実施しているケースもあります。

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