ICカードやGPS端末を利用した生徒を守るシステムとは?

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生徒の安全確認のためには、携帯電話以外にもさまざまなサービスがあります。一部の学校で導入している生徒証を利用したシステムのほか、定期券を利用したものや、GPS端末の所持による確認などの方法があります。これらのシステムは携帯電話が利用できない場合に特に大きな力を発揮すると言えます。

保護者の方は、当然ながら生徒の登下校について非常に心配しておられます。とはいえ、常に教師が登下校を見守ることが不可能であることは言うまでもなく、携帯電話の所持・利用についても学校の校則などからなかなか難しいところがあります。そこで、携帯電話の所持が禁止されている場合でも利用できる安全確認の方法について、いくつかをご紹介したいと思います。

通学時の生徒証(ICカード)を用いた情報送信

登校時と下校時に、生徒がもっている生徒証(ICカード)を通すしくみを採用している学校があります。学校に設置されている機器にICカードを通すと、登校時間や下校時間が指定された連絡先に届くシステムとなっています。このシステムにより、保護者の方は生徒が何時ごろ最寄り駅に帰ってくるかなどの判断ができるようになります。また、災害が起こった場合などには、保護者の方は生徒がまだ学校にいるのか、もしくはすでに下校しているのかなどの状況を理解できることになります。これらのシステムは私立の小学校などで運用されていることが多いのですが、中学・高校などでも実施しているところがあります。

定期券(ICカード)の利用情報送信サービス

一部の私鉄では、ICカードの定期券を購入した後、有料のサービスを申し込むことで、乗降車した時間や駅などが指定された連絡先に送信されるシステムを導入しています。学校の登下校だけでなく、塾などの帰り道や遊びに行った時などにもICカードの定期券を利用していれば情報が送信されますので、駅までのお迎えが必要な場合などにも役立つと考えられます。このサービスは直接学校と関わるものではありませんが、教師からすれば早い時間に下校している生徒であるにもかかわらず、保護者の方から「帰宅が遅い」というような連絡が頻繁にある場合には、教師の側から保護者の方にこれらのサービスについての情報を提供するということも考えられます。

GPS端末による安全確認

小型のGPS端末を生徒に持たせることで、保護者の方がいつでも生徒の場所を確認できるサービスも各社から提供されています。携帯電話については許可制をとっている学校であっても、これらの端末を所持することについては特に制限を設けていない場合もありますし、学校単位でこれらのシステムを採用しているところもあります。これらの端末をかばんに入れている場合などは、生徒の厳密な所在地とは異なる情報が表示されてしまうというデメリットこそありますが、保護者の方が知りたいときに情報が得られるという点は大きなメリットであるといえます。また、防犯ブザーと一体化している端末や、生徒がボタンを押すと情報が自動的に警備会社に送られる端末なども提供されていますので、必要に合わせてサービスを選ぶことができます。

ここまで安全確認についてのしくみについて見てきました。安全確認というとすぐに携帯電話が思いつきますが、校則との関係から常に利用できるものではないのが現状です。そのような中では今回ご紹介したようなシステムが大きな役割を果たします。また、携帯電話の所持が認められている場合でも、これらのシステムと併用することで、より生徒の居場所が分かりやすくなるため、保護者の方にとっては安心をもたらす材料が増えることになります。ただし、学校が校則で学用品以外の所持を一切認めていない場合は、これらのGPS端末などの所持が問題となることも考えられますので、あらかじめ生徒指導担当の教師に確認したうえでその所持の是非について保護者に伝えることが必要となります。