本が好きな子を育てる環境を作る

授業・生徒指導

本を好きにさせるには低学年の時から本に親しむようにします。それには、折に触れ「読み聞かせ」の時間を作ったり、子どもの興味のある本を集めた学級文庫を整えたりすることが有効です。また、あるテーマに添って本を紹介するブックトークもよいでしょう。いつも本に親しめるような環境づくりを心がけます。

本が好きな子は、語彙力が豊富で、想像する力が育ちます。本を好きにさせるには小学校低学年の時から本に親しむようにするとよいでしょう。今回は、小学校教育における場合について紹介します。

「読み聞かせ」の時間を作ろう

「読み聞かせ」が定着している学級は本が好きな子が育ちます。とくに低学年では読み聞かせが有効です。子どもたちにとって魅力的な本を選び、本のおもしろさを直接伝えることができます。朝の会や帰りの会などを利用して読み聞かせを習慣づけると「今日はどんな本を読んでくれるのかな」と楽しみに登校する子どもが増えます。
低学年の最初は絵本から始め、絵がたっぷりとある楽しい絵のものを選びましょう。表紙は絵本の入口です。ゆっくり見せるようにします。登場人物によって、声の大きさや読む速さを変えると物語の世界を想像しやすくなります。山場や驚かせたい場面ではゆっくりとページをめくっていきます。
読み終えたら、おもしろかったところや好きなところを聞きます。感じ方の違いを楽しんだり疑問を持ったりしながら読むと、読書はさらにおもしろくなり、好きになっていくでしょう。子どもたちの実態を見ながら、徐々に挿絵の少ない本や長編に挑戦していきます。

学級文庫を整えよう

学級文庫を充実させると、本を読もうとする子どもが増えてきます。教科書に載っている本や、同じ作者の本、同じテーマの本など学習の進展や他教科の授業に合わせた本を選ぶと、相乗効果が得られます。また、子どもたちは、動物が主人公の話や、不思議な世界を体験できる話、冒険の話などが大好きです。子どもたちが興味を持つような本を集めておくとよいでしょう。とくにおすすめの本は、表紙が見えるように置き、「あなたたちと同じ年代の子どもが主人公です」など教師からのメッセージを付けるとより関心が高まります。
学級文庫を整えておくと、朝の準備後や短い休み時間に、すぐに手にとって読むことができます。朝の時間に朝読書の時間をとることも有効です。また、読みたい本を1冊、机の中に入れておく方法もあります。学級文庫を充実させるには学校図書館と連携をとるとよいでしょう。

ブックトークを開こう

あるテーマに添って、何冊かのさまざまなジャンルの本を順序だてて紹介するブックトークは、本に興味を持たせる有効な方法のひとつです。テーマを決めるときには、 季節や行事、対象の子どもたちの関心に沿った内容を考えたり、授業カリキュラムのテーマを選んだりします。ぜひ紹介したいと思う本からテーマを見つけてもよいでしょう。
本を選ぶときには、フィクション、ノンフィクション、さまざまな種類の本を4冊~7冊程度選びます。候補の本を多めに用意し、その中から絞り込んでいくと選びやすいでしょう。ブックトークの時間は20分から30分程度を目安にし、子どもが興味をひくような魅力的なネーミングを考えます。
ブックトークでは導入で子どもの関心をつかむことが大事です。選んだ本の効果的な順番を考えて紹介していきます。紹介する時には、本をよく理解し、作者の言いたいことが子どもたちに伝わるように心がけます。教師がブックトークを開いて、慣れてくると、次は子どもたち同士でブックトークを開く会を設けても楽しいでしょう。

読んだ本の記録を残そう

読んだ本の記録を残していくと、さらに本を読む意欲がわいてきます。本の記録には、本の題名、作者、本を読み終えた日付を残します。10冊終えたら、特別スタンプがもらえるなどの特典を付けてもよいでしょう。また、めざせ100ページやめざせ500ページ、めざせ1000ページなど、読破ページの累計を記録していく方法もあります。成長に合わせて、目標を持たせることもよいでしょう。

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