良い授業のために板書の仕方を工夫しよう

授業・生徒指導

板書は児童・生徒の考えるよりどころになり、学習意欲の導きになる大切な役割を持っています。児童・生徒の学習力に響くようにするには、板書に欠かせない基本の要素を示す、1時間の授業でどのように板書を展開していくかを知っておく、授業前には板書計画を立てることなどが重要です。

板書に欠かせない基本の役割を知る

板書の大きな役割は、学習の記録を残す、学習した順序や内容を理解させる、考えたことを共通理解するという点があげられます。これらの役割を踏まえ、板書するときに欠かせない要素の1つめは単元名や教材・学習課題、目標(めあて)です。これは、今日はなにを学習するのか、単元名や目標を書くことによって、児童・生徒に本時の学習の方向性がわかるようになります。
2つめは、課題や問題の答えを探す手がかりとなる大切な語句や文章です。これらは文字通り、児童・生徒が答えを考える手がかりになります。
3つめは、児童・生徒の発言です。児童・生徒の発言を板書することによって、発言の意味づけをしたり、本時の授業を構造化したりします。
4つめは、重要な文章に印を入れること。キーワードになったり、発問の答えを導くような文章を色チョークで囲んだり、関係がある語句と語句を線でつないだりして、内容をより明確にしていきます。
5つめは、授業の終盤に本時の学習過程がわかるようにすること。板書を振り返った時、学習過程がわかるようになっていることが重要です。

1時間の授業で行う板書の手順を会得する

1時間の授業の導入には、日付、題名、目標を板書します。板書は授業の記録です。いつ、なにを、どんな目的で行うのかを示すことが必要だからです。展開には、学習活動を促すために、大事な言葉や文を示したり、児童・生徒の発言を板書したり、授業の中心にかかわる内容を板書します。この板書によって、児童・生徒がより深く考えることができるようにします。終盤には、学習の成果を板書します。この1時間の授業で得られた成果を示すことによって児童・生徒に学習をした成果をわかるようにします。

発達段階に合わせた板書のコツを探る

発達段階に合わせた板書については、小学校教育を例にとって紹介しましょう。小学校低学年での板書は勉強した順序がわかることを大切にします。低学年では板書どおりにノートに書き写させることが基本になるため、板書の1行に書く文字数とノートの1行に書く文字数を同じにするように心がけることが大事です。中学年では板書を通して感想の交流をできるようにします。二段にしたり、表にしたりなど、書き方を工夫することによって構造的に考えられる力を育てることができます。
また、色チョークを使って板書を見やすくすることも大切です。高学年では子どもたちが見つけた言葉の位置付けや考えと考えを対比するようにします。選んだ言葉や文章を並べたり、比べたり、さまざまな思考活動が生きるような板書にすることが重要です。このように板書も学年が上がってくると発達に合わせて高度になっていくようにしましょう。

板書計画を立てよう

板書は児童・生徒が毎日見るもので、授業には欠かせないもの。そのため、板書の内容が充実していると児童・生徒の学習意欲が上がります。それには板書計画を立てて、授業に臨むようにすると授業もスムーズに進みます。
板書計画は、目標や発問など、教材研究で得られた授業計画に沿って作っていきます。発問によって予想される児童・生徒の発言なども書き込んでいくとよいでしょう。こうすることによって、授業のイメージを膨らませることができます。

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